以前塗装した物の紹介になります。
こちらは高層ビルや橋などの鉄骨を作っている工場にある門型クレーンと呼ばれるものです。
門型クレーンの中でもかなり大きい方だと思います笑
最初に工事の話を頂いた時は弊社ではこの様なものを塗ったこともないし、周りの塗装屋仲間にも勿論塗った事のある人間はいませんでした。どうやって塗ったら良いのだろう、、、?どれくらいかかるのだろう、、、?という不安はありましたが、面白そう!こんな物塗らせて頂いたら良い経験とスキルアップに繋がると思いすぐさま材料屋さん等と相談してベストな材料の選定と工法を考えました。まずこの工事にあたり1番優先する事は耐候性のある仕上がりにし錆の発生を最大限に抑える事と僕の中で方向性を決めました。できるだけ錆を落としてから施工する為にまずは電動工具を使って錆落としです。
次に一般住宅ではあまり使うことのない特殊な錆止めです。イオントラップ剤の効果によって鉄イオンを安定化させて既存錆からの影響を軽減させるというものです。なかなか分かりづらいですが効果は大です。
その上に下塗り、中塗り、上塗りとしていきます。こちらの材料も一般住宅ではあまり使う事のない材料で塗膜が厚く付くものを選定致しました。塗膜の表面の仕上がりは一般住宅等で使うものの方が綺麗ですが巨大な鉄の塊をしっかりと錆から守る為に塗膜の厚さ、強度を優先しての材料の選定を致しました。完成した時の達成感はかなり大きく思い出に残る現場となりました。